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宮が尾古墳(香川県善通寺市)

0宮ケ尾古墳・お山の大将(香川県善通寺市)

2基のかわいらしい円墳が並びます。
王というよりお山の大将でしょうね。
しかし、侮ることなかれ。
その石室内部には古代の葬を紐解く
ミステリーが残されていたのです。



香川に帰省中。
姉ファミリーに有岡古墳群ツアーに連れてきてもらいました。
大麻山山上の野田院古墳から王墓山古墳に続き
やってまいりましたのは、宮が尾古墳です。

①宮ヶ尾古墳・宮ヶ尾2号古墳(香川県善通寺市)

群集墳ですね。
かわいい小さな丘が2つ並んでいます。

②宮ヶ尾古墳 (香川県善通寺市)

こちらが主となる墳墓です。
そして、私の母と娘、姉の子供たちです。
みんな、今日一日、私に付き合ってくれたわけですが、
子供たちは、古墳との触れ合い方をよく知っていますね。
お山に駆け上がっては降りて、駆け上がっては降りて、
まあ、楽しそうでした。
母も、他の古墳も見たくなってきたと言っていましたし。

③宮ヶ尾古墳・横穴式石室内部(香川県善通寺市)

さて、この横穴式石室です。
普段は閉ざされていますが、
毎年4月29日「古墳の日」には石室内部が一般公開されます。
(同じく有岡古墳群の王墓山古墳の石室内部、野田院古墳の墳丘も公開。)

④宮ヶ尾古墳・横穴式石室・原寸レプリカ(香川県善通寺市)

敷地内に全長9mに及ぶ石室部分が復元されていました。
問題は、この石室の内部にあります。

⑤宮ヶ尾古墳・石室内部の線画(香川県善通寺市)

玄室に至る羨道には、2体の武人像、
玄室奥の壁面には人物群、馬に乗る人物、船団などが
線刻されているのです。
各地の大規模古墳に見られる埴輪の表すものと似ていますね。

ちなみに、このように線で刻まれた装飾古墳は全国でも珍しく、
四国では香川県でしか確認されていない、とのことです。
(坂出市・鷺の口古墳・善通寺市・丘古墳群で確認されているとのこと。)

⑥宮ヶ尾古墳・石室内部の線画(香川県善通寺市)

玄室壁面のこちらの人物群は
〝殯(もがり)〟を表しているそうです。
〝殯〟とは、人が死んでしばらくの間、食べ物を供したり、歌舞を行ったりする
古代の葬送儀礼をいいます。
この絵には、5人の人物と家が描かれているとのことですが、
この家が、死者を安置していた小屋ということになるでしょうか。

⑦宮ヶ尾古墳・石室内部の線画(香川県善通寺市)

馬に乗る人物は、首長の堂々たる姿でしょうか。
船団は、この首長が各地と大船団で交流を結ぶ力をもっていたことを
あらわした権威の証でしょうか。
それとも、死んだ先の世界へと導く船でしょうか。
古代のミステリー、古代のロマンです。

⑧宮ヶ尾2号墳(香川県善通寺市)

そして、お隣の2号墳です。
奥様のお墓だったのでしょうか。
真実は分かりませんが、
出土物から2基は同時に建造されたことが分かっているそうです。

⑨宮ヶ尾古墳・案内板(香川県善通寺市)

イラストの案内板。とてもわかりやすいです。
主体の墳墓の真ん中で、線の絵を刻む人が描かれています。
この絵を書いた部分が建造時に壊れたようで、
その石の破片が、主要墳墓・2号墳墓いずれの盛土からも
出土していて、両墳墓が同時期に作られたことが分かったのだそうです。


古墳巡りをしていると、
その形や景色の美しさ、はたまた、ピクニック的な魅力に
心奪われがちですが、
忘れてはいけないのは、ここは、死者が葬られた場所だということです。

古墳時代はやがて終焉を向かえます。
仏教の広まりによりトレンドが変わるのです。
遺骸は火葬され、
有力者は権威の象徴として寺院建築に力を注ぐようになります。

しかし、かつて、
人を葬るということに、
立派なお墓をつくることに、
とてつもないエネルギーをそそいだ時代があったのです。
そのことに、どうしても心熱くならずにはいられません。




■宮が尾古墳(みやがおこふん)

《エリア》 有岡古墳群

《時 期》 7世紀初め

《形 状》 円墳(群集墳)

《埋葬施設》両袖式横穴式石室
      ※石室壁面に線刻画

《被葬者》 不明(当地の首長か)

《出土品》 武具・馬具類、耳環など装飾品、壷形土器、須恵器など多数

《その他》  駐車場あり

《参 考》
善通寺市HP(善通寺市デジタルミュージアム 宮が尾古墳(有岡古墳群))
善通寺市HP(善通寺市の古墳を訪ねて)

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