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青龍古墳(香川県善通寺市)

樹々に覆われた村の社の裏に
ひっそりとある円墳には、
脈々と続いてきた人々の営みが、歴史の変遷が
刻み残されていました。
香川に帰省中
姉ファミリーに古墳巡りツアーに連れていってもらったのですが、
実は、姉のダンナさんの実家近くの神社にも古墳がある
と聞いたので、連れてきてもらいました。

「鷺井(さぎい)神社」といいます。
村の社と行った感じです。

樹々に覆われた静かな境内です。
この鷺井神社は、もともと、弘法大師による雨乞い祈祷に由来する
青龍明神または青龍大権現を祀ると伝わっています。
仁寿元年(851年)境内近くには、
片羽が傷ついた青い鷺がやってきて、
傷を癒して飛び立った後に水が湧き出してきた
という〝鷺ノ井〟とよあれる伝説の場所があり
を眼病にきく神水として信仰を集めたそうです。

この社殿の裏手に古墳があります。
というより、古墳にくい込むように境内が築かれています。

丸い丘上になっていますね。
円墳の周りをぐるりと回ることができます。

墳頂部分に上がってみると、
青龍古墳と銘打った石碑がありました。
側面に「この古墳は二重の壕めぐらせた貴重な前方後円墳」
と刻まれています。
が、平成5年の調査によって、
壕は、中世の戦さにより築かれたもので
古墳は、円墳であることが分かったのだそうです。

円墳の周囲には〝周庭帯(しゅうていたい)〟とよばれる平坦地が広がっていて
その平坦地はかなり広大で、古墳を誇張するためだけでなく、
何か特別の目的があったものと考えられているそうです。
特別の目的というのは、やっぱり葬送儀礼に関わるものでしょうか。
調査報告を読んでみると(ちゃんと読みこなせているか自信ありませんが)
周庭帯の一部から、
円筒埴輪の破片、その他詳細不明の埴輪の破片や、壷型土師器が出土した
ということですから、魔除けの結界か、葬送の儀礼か、
何らかの意味がある場所だったのでしょうね。
■青龍古墳
《エリア》 吉原地区
《時 期》 5世紀後半
《形 状》 円墳(2段築)直径42m
周庭帯(しゅうていたい)と呼ばれる平坦地を含めば78m
《被葬者》 不明
《出土物》 埴輪片・須恵器片・土師器片など
《その他》 鷺井神社境内
《参 考》
・善通寺市HP(善通寺市デジタルミュージアム・青龍古墳)
・善通寺市HP(善通寺市デジタルミュージアム 鷺井神社)
・善通寺市HP(善通寺市の古墳を訪ねて)
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