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迎え盆(精霊棚を作って亡き人の魂をお迎えしよう)

精霊棚アップ

実を言いますと…
私は、生家も、嫁ぎ先も、浄土真宗なもので、
生まれてこの方、お盆特有の行事というものを行ったことがありません。

もちろん、浄土真宗でも、お盆の法事はするのですが、
先祖の魂を迎えたり、特別な荘厳でもてなしたり、ということはありません。

そもそも、死者の魂はお浄土にあって、この世に戻ってくるという教えはないのです。
つまり、先祖を迎えようにも帰ってこないのです。

とはいえ、お盆は、なにも先祖の霊だけをもてなす行事ではありません。
家系が絶えてしまったり、お供養してもらえなかったり、という、
帰る先のない魂ももてなす行事でもあるのです。
それならば、と、我が家が、どなたかの宿泊先になってもいいのじゃないか、と
お盆の行事をしてみることにしました。

しかし、まあ、なんせ〝我が家のやり方〟みたいなのがありませんので、
ハンドブック片手に自己流でやってみようと思います。

お盆百科



■精霊棚(盆棚)を作ってみよう!

①我が家の精霊棚

小机を準備し「真菰」をひき、その上に「お位牌」「三具足」「お供え物」を荘厳します。

※真菰(まこも)…薬用成分があるとされて、仏事でも神事でも用いられます。

・本当は、机全体を覆うような真菰にしたかったのですが、
今回は手にいれることができなかったので、小さいサイズを使用しました。

・棚は「段差」を設けたり、四隅に笹竹をゆわえつけ「結界」とし、それに鬼灯などを吊るしたり、
という荘厳もあるようですが、なんだか大層なので、机に平置きで、お飾りしました。

・精霊棚は、本来、お仏壇の前に安置します。
我が家にはお仏壇がないので、ご本尊を飾りました。
地域によっては、仏間に「十三仏」が描かれたお軸を飾ります。

《精霊棚の上に置くもの》

①キュウリの馬とおナスの牛
おなじみの、ご先祖様の乗り物です。
地域によっては逆である場合もあるようですが、
キュウリの馬で早く帰ってきて、おナスの牛でゆっくり帰ってね、というアレです。
我が家はお迎えにいくご先祖の魂はありませんが、一応、タクシー的に準備しておきます。

③精霊牛・馬

割り箸を半分に折ったものをさして作りました。

②お供え物

季節の野菜や果物、お菓子、お素麺 など をお供えします。

※素麺…古来、熱病避け、または、針仕事上達の供物とされ用いられたそうです。

③霊具膳

④霊具膳(13日)

精進料理のお供えです。
精進料理の作法や決まりについて、ちゃんと理解できていないかもしれませんが、
・お肉や卵などの動物性の食材を避けること。
・ネギやニラなどの臭みのある野菜を避けること。
それから、やっぱり、色々な世代の魂がこられるのでしょうから、
・和風のお食事で、できるだけ季節の食材を使うこと。
に気をつけて、作ってみました。

④三具足(香炉・燭台・花立)

お仏壇で使われている香炉・燭台・花立を、棚の上に安置します。
また、本来は、棚の奥に「先祖のお位牌」を並べるのですが、三具足のみ準備しました。
仏花は、蓮・鬼灯・高野槙の入っているものにしました。

※蓮…季節のお花であり、〝清浄無比の花〟と言われます
※鬼灯…死者の提灯とされます。
※高野槙…高野山では霊木とされている木です。


⑤苧殻のハシゴ

⑤はしご

霊が上り下りする道具だとか、この世とあの世を結ぶ道具と言われているようです。
迎え火用の苧殻を切って、糸でしばってつくってみました。
※苧殻(おがら)…麻の皮をはいだ後に残る芯の部分で、悪い物をよせつけない清浄な植物とされる。・

⑥13日の迎え盆には、「迎え団子」のお供え

⑥迎え団子

数は、決まりはないようですが、
お盆用のお軸で飾ることの多い「十三仏」にちなんで13個にしました。

十三仏というと、初七日~三十三回忌までの法要で亡き人の救済にあたる仏様たちです。
そもそも「お盆」は、餓鬼道に落ちた母の魂を救わんがために行った施しが元々なので、
亡き人の魂を救うということを考えると「13個」がしっくりするきがしますね。

お葬式の時にも地域によっては、お団子を作ります。
この丸い形に魂が宿るとか、お米のご馳走で魂を惹きつけるといわれるので、
なんだか一貫性があって気持ちがいいですね。

⑦迎え団子(作り方)

ちなみに、上新粉をこねて丸めて (他の米粉でもかまいません。)

⑧迎え団子(ゆであがり)

本来は一度蒸した方がいいのでしょうが、
直接茹でて、10分程度すると、お団子が浮き上がってくるので、そうしたら、冷水に受けて、出来上がりです。


■準備万端!迎え火を炊いて、魂を迎えよう。

夕刻になると、提灯のある方は、提灯に火を灯してから、迎え火を焚きます。

⑨迎え火

ちょっと早いか…と思いつつ17時頃、苧殻(おがら)に火をつけました。
なんだか懐かしい野焼きの匂い…。
ゆらゆらと煙が漂うと、やっぱり不思議な気持ちになります。

さあさあ、帰るところのない方いらっしゃいませ~。

しばらく迎え火を焚いてから、仏間に行き、お線香をあげました。

さあさ、遠慮なくお召し上りください~。
お口に合えばいいですが…。
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